節分の由来、意味とは?節分の疑問にお答え。
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「節分」といえば子供の頃「鬼は外、福は内」と言いながら、豆まきをした記憶が思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか。
そんな「節分」が、年に1回だけではなく、実は4回もあるのをご存知でしょうか?
今回は、節分の由来や意味は、もちろんのこと、鬼とは何か?恵方巻に隠された意味について調べていきましょう。
そもそも節分とは一体何?
「節分」とは「季節を分ける」という意味があります。日本には四季があり、季節の変わり目を分ける。すなわち節分となります。
季節を分ける日は一年間に4回あり、春夏秋冬それぞれに始まりの日が決められています。
春は「立春(りっしゅん)」、夏は「立夏(りっか)」、秋は「立秋(りっしゅう)」、冬は「立冬(りっとう)」と呼ばれています。
この、春夏秋冬それぞれが始まる日の前日のことを「節分」というのです。
何故、豆を巻くのか?
豆は邪気を払う
節分の豆まきは、もともとは中国から伝わってきた風習です。中国では昔から、季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると考えられており、その鬼を追い払う儀式として始まりました。
節分には豆をまきますが、これは中国の習俗が伝わったものとされています。中国では昔から、季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると考えられており、その鬼を追い払う儀式として始まりました。
豆にも意味がある
昔、京都の鞍馬に鬼が出たとき、大豆を鬼の目に投げつけたところ、鬼を退治できたという話があり「魔の目(魔目=まめ)」に豆を投げつけて「魔を滅する(魔滅=まめ)」という意味があります。
日本には奈良時代から
日本では、奈良時代、慶雲3年(706年)に文武天皇(もんむてんのう)の時代に宮中で初めて行われたのがきっかけです。
室町時代(1338年~1573年)ごろには、冬から春になる時期を一年の境目とし、「立春」は新年を迎えるのと同じくらい大事な日として特に重要視され、豆をまいて鬼を追い払う行事として庶民にも定着していきました。
立春はその年によって変わりますので、節分もそれにあわせて変わります。
鬼は外、福は内の意味。
鬼というのは、人の心に住んでいる悪い気持ちを指します。怒ったり欲張ったり、悪いことをしてしまう心。人よりもお金持ちになりたいとか、もっと有名になりたいとか、人に意地悪する心です。
そんな心の中にある悪い心を外に出すために「鬼は外」と言い、
この1年間、病気などにかからずに、無事に過ごせることを願って「福は内」と言います。
鬼門と鬼の関係。
鬼がトラのパンツをはくわけは、「鬼門」に由来します。「鬼門」は鬼の出入りする方角で、「北東」を指します、この方角は十二支にあてはめると「丑」「寅」の方角(うしとら)にあたります。そのため、古来鬼は「牛(丑)」の角(つの)をもった姿で、「虎(寅)」のパンツを身に付けているとされ、現在の鬼の原型にもなっています。
実は深い意味の恵方巻。
福徳神
恵方巻きの「恵方」とは、その年の福を司る神様、歳徳神(としとくじん)のいる方角のことをいいます。
恵方巻は7種類の具材
また、福といえば七福神。恵方巻の具材は実は7種類で、七福神に由来しています。7つの神様を全ての福を取るという縁起担ぎです。
食べ方にも意味がある
もともとは、商売繁盛を願って食べたのが始まりの恵方巻きですが、恵方を向いて一本まるごと食べることで無病息災や商売繁盛の運を「一気にいただく」ということを意味しており、途中で止めると「運を逃す」とも考えられています。また、切って食べると、福が切れるという意味から切らずに食べます。
2020年の恵方は「西南西」になります。
まとめ。
恵方にも、豆を投げるのにも一つ一つに意味があります。今年の節分は、いつもと違うみかたで過ごしてみてはいかがでしょうか。