2月29日の閏年、実は4年に1度は間違い!!
2月29日がある年が、閏年。4年に1回と思っていませんか?実は4年に1回は間違い!暦の歴史をまとめました。
閏年とは?
閏年(うるう年)は、「じゅんねん」ともいい、閏年ではない年は平年と呼ばれ、平年の1年の日数は365日となっています。
現在までの暦の流れ
今使われている、暦に至るまでには長い歴史の中で少しずつ変えられてきました。
始まりの太陽暦とは?
暦の始まりは、古代のエジプトにまで、遡ります。このとき使われたのが、太陽暦という暦でした。
太陽暦は、その名の通り、太陽の周りを地球が1周するのを365日と決めていました。この時はまだ、常に365でしたので、若干のズレが生じました。
ユリウス暦の問題点
その後、紀元前45年。ローマの英雄ユリウス・カエサル (英語名ジュリアス・シーザー)という人物が現れました。
この人物が、太陽の周りを1周するのに約365.25日という結果を出し、4年に1度、2月の最終日に「29日」を追加して1年を366日とするうるう年が設定されました。
しかし、これでもズレが生じます。正確には平均365.2422日のため平均365.25だと0.0078日ほど長いため、次第に誤差が積み重なって無視できないほどズレてしまいました。
現在のグレゴリオ暦
この問題点を踏まえて、ローマ教皇グレゴリオス13世は、1582年に新たな暦を制定しました。これが、彼の名を取り「グレゴリオ暦」とされました。この暦は、現在でも使われています。
グレゴリオ暦ではまず、ユリウス暦で入れすぎた分を飛ばして、1582年10月4日の翌日を10月15日としました。このうえで、うるう年の挿入ルールを現在と同じかたちに変更しました。
必ず4年に1度ではない閏年
ユリウス暦では、必ず4年1度、閏年を入れていました。しかし、長年使われるうちに季節と暦がズレてしまいました。単純計算では4年でズレが約44分になり、40年で約7時間20分にもなってしまいます。
その誤差に注目して、暦を組み立てたのがグレゴリオ暦です。グレゴリオ暦ではうるう年を400年間で97回とする事で、ズレをなくしています。なので必ずしも4年1度、うるう年になるわけではありません。
まとめ
4年に1度と思っていた閏年は、実は4年に1度ではなかった。
また、太陽暦は古代エジプトに遡り、少しずつ修正され、今のグレゴリオ暦が完成しました。